
2026/5/10
こんにちは。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
突然ですが、皆さんはこんな経験はありませんか? 「自分は良かれと思ってやったのに、相手が困った顔をしていた」 「自分にとっては簡単なことなのに、どうしてあの人はできないんだろう?」
私たちは毎日、誰かと関わりながら過ごしています。その中で、時々すれ違いが起きてしまうのは、実はある「思い込み」が隠れているからかもしれません。今日は、人間関係がちょっと楽になる「他者理解」についてお話ししたいと思います。

私たちはつい、「自分がこう思うから、相手も同じはずだ」と考えがちです。しかし、人にはそれぞれの「感じ方のものさし」があります。
【具体例:お節介と親切の境界線】
Aさんは、ひとりで静かに作業に集中するのが好きなタイプ。 Bさんは、みんなで声を掛け合いながら賑やかに進めるのが好きなタイプ。
もしBさんが「ひとりで寂しいだろう」と思って、集中しているAさんにどんどん話しかけたらどうなるでしょうか?Bさんは親切のつもりですが、Aさんにとっては「作業を邪魔されて辛い」と感じてしまうかもしれません。
「自分が嬉しいこと」を相手にしてあげるのは素敵なことですが、一歩立ち止まって「この人はどう感じるかな?」と想像してみることが、本当の意味での優しさへの第一歩です。
もう一つ大切なのは、「自分ができる=みんなができる」ではないということです。
B型事業所には、計算が得意な人もいれば、丁寧な軽作業が得意な人もいます。一方で、マルチタスクが苦手だったり、大きな音が苦手だったりする人もいます。
「これくらい、言わなくてもわかるでしょ?」
「普通、これくらいできるよね?」
この「普通」という言葉は、実はとても厄介です。人によって体力の限界も、得意な感覚も、理解の仕方も全く違います。自分がスイスイ歩ける道が、ある人にとっては険しい上り坂に見えていることもあるのです。
ここで大切になるのが、「適材適所」という考え方です。 これは、その人の持ち味や能力にふさわしい役割(場所)を与えるという意味です。
私たちは、全員が同じことを同じようにできる必要はないと考えています。 「手先が器用な人」には細かな封入作業を。「体力がある人」には搬入作業を。 あるいは、「変化に敏感な人」には検品など異変に気づく役割を。「一つのことに没頭できる人」には職人のような正確な仕事を。
自分と相手が「違う」ことを認め、それぞれの得意を活かせる場所に配置すること。これこそが、全員が無理なく、誇りを持って働ける「適材適所」の実現に繋がります。
相手のことを100%理解するのは、実はとても難しいことです。でも、「自分と相手は違う人間なんだ」と知っておくだけで、日々のイライラや悲しみはぐっと減ります。
「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」と聞いてみる。
「私はこれが得意だけど、あなたはこれが苦手なんだね」と補い合う。
お互いの「できないこと」を責めるのではなく、「自分にはないものを持っている相手」としてリスペクトし合う。そんな風に、パズルのピースを埋め合うような関係を築いていきたいですね。

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