
リハスワーク碧南です。
突然ですが「袵」という漢字はご存じでしょうか?
「衣」という字が含まれていることから、着物に関係する漢字だと想像できるかもしれません。
読み方は「おくみ」。着物の前身頃に縫い付けられている、縦長の布の部分を指す言葉です。普段の生活ではなかなか目にする機会のない漢字ですが、着物には、この「袵」をはじめ、さまざまな専門的な名称があります。
そんな着物に関わる作業を、今回はご紹介します。当事業所で取り組んでいる作業の一つが「着物ほどき」です。
着物ほどきとは、その名のとおり、古い着物を一枚の生地へ戻していく作業です。着物を縫い合わせている糸を、リッパーを使って一本ずつ切り、布を傷めないように注意しながら、少しずつほどいていきます。
ほどいた生地は、シャツなどの衣類へリメイクされ、新たな形で活用されます。長い間大切に使われてきた着物が、別の製品として生まれ変わる。その最初の工程を私たちが担当しています。
一見すると、糸を切っていくだけの作業に思えるかもしれません。しかし、実際にやってみると、意外と気を遣う作業です。
例えば、縫い糸が生地と同じような色の場合、どこに糸が通っているのか分かりにくいことがあります。よく目を凝らして糸を探しながら、慎重に切っていかなければなりません。
さらに、古い着物は長い年月を経ているため、生地そのものが傷んでいる場合があります。糸を引っ張ってしまうと、縫い目の穴が広がったり、生地を傷めたりすることもあります。そのため、「糸を切る」「ほどく」という一つひとつの工程にも、丁寧さと注意力が求められます。
ご利用者様には、それぞれのペースで作業に取り組んでいただいています。きれいにほどけて一枚の生地になったときには、作業の成果を目で確認できることも、この仕事の魅力の一つです。
古い着物を新しい価値につなげる「着物ほどき」。これからも一つひとつの作業を丁寧に行い、次の工程へつなげていきたいと思います。

糸をほどいた状態です
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