
2026/8/17
ご先祖様が「少しでも早く家に帰って来られるように」と足の速い馬に見立てた胡瓜の精霊馬🥒、そして「あの世にゆっくり、たくさんの供物を持って帰れるように」と歩みの遅い牛に見立てた茄子の精霊牛🍆。 昨年暮れに父が永眠してから、初めてのお盆がやってきました。
ありがたいことに、まだまだ母が元気✨️でいてくれるので、私が出る幕はないに等しいのですが、お迎えの供物は何にしようかと、菓子店に相談したり、仏花を頼んでみたり。心のこもった思いが、ご先祖様に伝われば良いなぁ、と思うのです。
父は若かりし頃、包丁を持ったことが無かったそうです。 籍を入れて、家族が増えてから必要に迫られて料理🍝に携わるようになったと、はにかみながら、私がずいぶん大人になって、父自身に聞いたことがありました。
既に、その頃の父は、休みに近所の卸売市場が開いている限り、毎週末には市場へ足を運び、選んだ魚🐟を自ら捌き、私達にふるまってくれるくらいマメに料理をする人になっていたので、「人は磨かれると変わるのだ」と、その姿に驚いたのを覚えています。
そんな父の作ってくれた一品にトーストがあります。まだ学校に土日の週休二日制が導入される前なので、もう30年は経つでしょう。 学生時分の私に朝ご飯を作ってくれました。 こんがりとした黄金色のチーズトースト。
一口かみしめてほおばると、ふんわりカレーの風味がします🍛 そして、しんなりとした玉ねぎとベーコンの旨味に柔らかくトロリとしたチーズ🧀の食感。
けっして、その日に何か特別なことがあって覚えているというわけではなく、むしろ父が朝ご飯を作ってくれた、何もないからこその日常に記憶している味です✨💕
材料は、食パン・タマネギ・ベーコン・カレー粉・ピザ用チーズ・いため油・塩、たまに懐かしくなって、大人になってから繰り返して作ります🤤
パンをトースターで焼きますが、同じ時間を掛けて温めても、その日によって焼き加減は異なりますが、またそれも佳きなのです。
独立してから、私が父に料理をふるまう機会は数えるくらいだったけど、 父が存命しているうちに、チーズトースト試食してもらったらよかったな。 もちろん、朝ご飯の風景なんて忘れちゃってるだろうけど。
綴りながら、そんな事を思うのでした。

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